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小型PCジャンキーが狙う6型サイズのミニPC

Created on:2019-04-13 16:46

 1    小型PCジャンキーが狙う6型サイズのミニPC

 

ウルトラモバイルPC(以下、UMPC)の市場を復活させたと言っても過言ではないGPDは、2019年5月からニューモデル「GPD MicroPC」の出荷を開始します。ワタシはGPDの歴代UMPCを買い続けている、真正のUMPCジャンキーです。発売は先ですが、日本正規代理店の天空からGPD MicroPCの試作機を借用できたので、購入検討モードでじっくりレビューをお届けします!

 

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GPD MicroPC 黒くて小さいだけで、魅力が数倍増して見えるのはなぜ?

 

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GPD MicroPC 「GPD MicroPC」は、クラウドファンディング「Indiegogo」にて314ドル(約35,060円)で出資を受け付け中。通常価格は414ドル(約46,200円)の予定です ※3月8日時点

 

6型ディスプレイを搭載する小型ボディ

 

GPD MicroPCに採用されているCPUはGemini Lake世代の「Intel Celeron N4100 プロセッサー」(4コア4スレッド、1.10~2.40GHz)。メモリは4GB(LPDDR4 SDRAM)、ストレージはM.2形状でSerial ATA III接続の128GB SSDを搭載しています。

別シリーズですが、従来モデルの「GPD Pocket2」が当初「Core m3-7Y30」、途中から「Core m3-8100Y」を積んでいるので、スペック的にはGPD MicroPCのほうが見劣りしますね。メモリー容量も、GPD Pocket2の8GBより少ない6GBです(※試用機は4GB。メモリは当初4GBだったところ、6GBに変更されることがアナウンスされた。すでに出資したユーザーは追加で10ドルを出資するか、もしくは返金となる。詳細)。

しかし、ストレージはGPD Pocket2のeMMCに対して、GPD Micro2はSSDです。ストレージの読み書き速度はGPD Micro2に軍配が上がります。

ディスプレイは6型HD液晶(1,280×720ドット、245ppi、グレア、Gorilla Glass 4)を搭載。タッチ操作には非対応です。個人的にはタッチ対応ディスプレイを搭載してほしかったところですが、画面が小さな6型ディスプレイのWindows機では、タッチ操作は難易度が高すぎると判断したのかもしれません。

 

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6型HDディスプレイはグレア(光沢)タイプ。映り込みは目立ちますね

 

新旧インタフェースがてんこ盛り!

 

ネットワークエンジニアをメインターゲットにしたGPD MicroPCは、インタフェースが充実しています。

USB 3.0 Type-C(背面×1)、USB 3.0 Type-A(背面×2、左側面×1)、HDMI(背面×1)、RS-232C(背面×1)、microSDXCカードリーダー(左側面×1、最大2TB)、ヘッドフォン?マイクコンボジャック(前面×1)、ギガビットLAN(背面×1)と、これでもかと搭載。

RS-232Cインタフェースは、産業用計測機器などとの接続のために用意されたとのことです。

サイズは153×113×23.5mm、重さは約440g。バッテリ容量や充電回数を調べる「Battery report」コマンドを実行したところ、バッテリの設計容量は23,560mWhでした。バッテリ駆動時間は約6~8時間とアナウンスされています。

昨今のスマホと比べるとバッテリ駆動時間は少々もの足りないですが、USB Type-C経由でモバイルバッテリから充電できるので、運用次第で十分カバーできるはずです。

 

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「Battery report」コマンドを実行したところ、設計容量は23,560mWh、フル充電容量は24,570mWhと表示されました

 

ボディは耐衝撃性ABS合成樹脂シェルで、表面はマットUVスプレーで加工されています。濃いメタリックグレーはGPD Pocket2と比べると質感が高いとは言えませんが、SF映画の秘密道具的な独特のたたずまいがグッときますね。

 

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本体天面。右上にあるのはスリープインジケーターと電源インジケーター

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本体底面。放熱口は大きめ。上部やや左寄りのふたつの穴は、直径2.5mmのネジに適合する銅ナット。ハンガー、スタンド、リフト、トレイ、ブラケットなどに取り付ける際に使用します

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特徴的なのがタッチパッドのレイアウト。キーボードの右上に大きく配置し、左上に左、中、右のマウスボタンがあります。タッチパッドは実測で約47×30mmと決して広くはないですが、2本指スクロール、ピンチイン?アウト、3本指の上スワイプでタスクビューの呼び出しなど、Windows 10のジェスチャー操作の一部を利用可能。上部中央にあるのは冷却ファンのオン?オフスイッチです

 

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本体前面。左からストラップホール、マイク、ヘッドフォン・マイクコンボジャックが配置されています。ネックストラップをつけて首からぶら下げてもよいかも 本体背面。左からRS-232C、HDMI、USB 3.0 Type-A×2、USB 3.0 Type-C、ギガビットLANが用意されています。USB 3.0 Type-Cはオーディオ、ビデオ、データ転送、充電に対応します。RS-232Cは超久しぶりに見ました
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本体右側面。中央やや右寄りの小さい穴はリセットスイッチです 本体左側面。左からUSB 3.0 Type-A、microSDXCカードリーダーを装備

 

  2    日本発売ぶんは購入特典に期待!

 

同梱物は本体、説明書、USB充電器、USB-Cケーブルのみ。特にアクセサリー的なアイテムは入っていません。

しかし今回の試作機を貸し出してくれた天空は、GPD Pocket2に専用ポーチ、液晶保護フィルム、ステレオイヤフォン、SDメモリーカードリーダー、GPDロゴ入り液晶クリーナー、日本語キーボードシールなどをセットにして販売しています。GPD MicroPCにも、なにかしら購入特典が追加される予感がギュンギュンします。

 

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Windows 10のプロダクトキーはマニュアルに記載されています

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USB-Cケーブルの長さは実測約120cm

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USB充電器の仕様は、入力100-240V~0.7A、出力5V/3A、9V/2.67A、12V/2A、容量は24Wです

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上が説明書の表面、下が裏面。この説明書には重量が「約395g」と書かれていますが、製品公式サイトには現在「440g」と記載されており、実測重量は「436.5g」だったので、最終版ではないのかもしれません。または説明書を作成したあと、バッテリを増量するなど重量に影響する仕様が変更されたのかもしれませんね

 

キーピッチは実測約11mm、タッチタイピングは至難の業

キーピッチは実測約11mm。キーとキーが密接しているので、よほど正確な位置把握能力を持ち合わせた方でないと、タッチタイピングはキビシーです。基本的にはキートップの印字を見ながらタイピングするキーボードでしょう。

GPD MicroPCは、まずサイズありきで開発されたUMPCであり、基本の入力スタイルは親指入力なのだと思います。つまりキーボードは緊急避難的に使うという位置づけなのでしょう。フルスピードで長文入力したいときは、折り畳み式の携帯キーボードなどを活用すると割り切ってもよいのでは?

 

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キーピッチが実測約11mmで、かつキーとキーの間にすき間がないので、タッチタイピングは至難の業。少なくともワタシの太い指にはインポッシブルです

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親指入力に切り替えれば、GPD MicroPCのキーボードの評価はガラリと変わります。キートップが立体的な形状となっているので、ふたつのキーを同時に押しにくくなっています。電車車内で立ったままメールを返信するときなどに重宝しそうです

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キーボードはバックライト内蔵。暗所でもタイピング可能です

 

ディスプレイのsRGBカバー率は驚きの98.1%

ディスプレイの色域はいい意味で予想を裏切られました。カラーキャリブレーション機器「i1Display Pro」で計測したところ、sRGBカバー率は98.1%と高い数値を記録しました。ワタシはここ数年多くのノートPCで色域を計測してきましたが、広色域をアピールしていないデバイスでsRGBカバー率が98%を超えているのは珍しいです。カラーキャリブレーション機器で色域をしっかり調整すれば、写真や動画の色チェックにも活用できますね。

 

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グレア(光沢)ディスプレイを採用するGPD MicroPCの発色は鮮やかです

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「i1Display Pro」で計測したsRGBカバー率は98.1%、sRGB比は100.0%。sRGBカバー率が98%を超えていれば、ノートPCのディスプレイとしては優秀な部類に入ります

 

  3    3D描画性能はイマイチ、SSDは優秀

 

最後にベンチマークスコアを見てみましょう。今回は総合ベンチマーク「PCMark 8 v2.10.901」、3Dベンチマーク「3DMark 8 v2.8.6427」、CPU/OpenGLベンチマーク「CINEBENCH R15.0」、ストレージベンチマーク「CrystalDiskMark 6.0.2(SSD)」を実施しました。


PCMark 8 v2.10.901
 

Home Accelerated 3.0:1981

Creative Accelerated 3.0:2134

Work Accelerated 2.0:3295


3DMark 8 v2.8.6427

Time Spy:非対応

Fire Strike:316

CINEBENCH R15.0

OepnGL:13.13 fps

CPU:184 cb

CPU(Single Core):50 cb

CrystalDiskMark 6.0.2(SSD)

Q32T1 シーケンシャルリード:554.085 MB/s

Q32T1 シーケンシャルライト:169.124 MB/s

4K Q8T8 ランダムリード:304.187 MB/s

4K Q8T8 ランダムライト:168.184 MB/s

4K Q32T1 ランダムリード:116.135 MB/s

4K Q32T1 ランダムライト:86.887 MB/s

4K Q1T1 ランダムリード:26.687 MB/s

4K Q1T1 ランダムライト:54.592 MB/s

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【画像版】ベンチマークスコア

 

CINEBENCH R15.0のCPUは「184 cb」、OpenGLは「13.13 fps」。3DMarkのFire Strikeも「316」にとどまっており、GPD Pocket2と比べるとCPUスコアはともかく、3Dグラフィックス性能は見劣りします。ゲーム用途ならGPD Pocket2やゲーム特化型UMPC「GPD WIN2」を選ぶべきです。

一方、ストレージ速度はM.2形状Serial ATA III接続のSSDを搭載しているだけに、Q32T1シーケンシャルリードで554.085MB/sを記録しています。OS、アプリの起動で待たされ感が少ないのは、GPD MicroPCの美点と言えるでしょう。

Indiegogoで買うべきか、天空で買うべきか?

新旧インタフェースを装備したGPD MicroPCは、前述のとおりネットワークエンジニアをメインターゲットにしたUMPCです。しかし6インチディスプレイを搭載することで、GPD Pocket2やGPD WIN2よりさらにコンパクトになったフットプリントは、つねに携帯するマシンとして一般PCユーザーにも非常に魅力的です。

というわけで皆様も、Indiegogoでいち早く買う(出資する)べきか、国内サポートを重視して天空で買うべきか、ぜひこの2択で楽しくお悩みください!

■試用機の主な仕様 [メーカー] GPD HK [製品名] GPD MicroPC [CPU] Intel Celeron N4100 プロセッサー(4コア4スレッド、1.10~2.40GHz) [メモリ] 4GB LPDDR4 SDRAM [グラフィックス] Intel UHD Graphics 600(CPU内蔵) [ストレージ] 128GB(M.2形状Serial ATA III接続、リード576MB/s、ライト465MB/s) [光学ドライブ] 非搭載 [ディスプレイ] 6型HDグレア(1,280×720ドット、245ppi、Gorilla Glass 4) [OS] Windows 10 Pro 64bit版 [通信機能]ギガビット(10/100/1000)LAN(背面×1)、IEEE 802.11 ac/a/b/g/n対応無線LAN(最大433Mbps対応)、Bluetooth 4.2 [インタフェース] USB 3.0 Type-C(背面×1)、USB 3.0 Type-A(背面×2、左側面×1)、HDMI(背面×1)、RS-232C(背面×1)、microSDXCカードリーダー(左側面×1、最大2TB)、ヘッドフォン?マイクコンボジャック(前面×1) [バッテリ駆動時間] 約6~8時間(バッテリ設計容量:23,560mWh、フル充電容量:24,570mWh) [本体サイズ/重量] 153×113×23.5mm / 約440g

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